JR東海が新幹線「米上陸作戦」

オバマ大統領の「高速鉄道計画」は千載一遇のチャンス。トップの売り込みで勝機を摑むか。

2010年3月号 BUSINESS

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JR東海が新幹線と超電導リニアの技術を輸出し、海外市場に参入する方針を表明した。葛西敬之会長が陣頭指揮して、まずはオバマ政権が高速鉄道網整備計画を発表した米国への売り込みに全力をあげる。「高速鉄道は安全で、速く、環境にやさしく、交通渋滞を緩和する。そして最重要の目的は、雇用を増やすことにある」1月28日、オバマ大統領はフロリダ州タンパで演説し、当地を起点とする新高速鉄道に12億5千万ドルの連邦予算を投じる方針を表明した。まず2014年にタンパ―オーランド間で開業し、17年にはマイアミまで延伸する計画だ。米政府はフロリダを含め、全米で31州にまたがる13の高速鉄道計画を進める。景気対策法の予算枠から最初に80億ドル(約8千億円)を支出し、今後5年間で50億ドル(約5千億円)を追加する。

助っ人に「米国防総省OB」

JR東海にとっては千載一遇の好機だ。すでに昨年夏から米国を中心に世界150カ所以上 ………

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