編集後記

2010年3月号 連載

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毎年2月5日になるとお呼びがかかる。34年前のこの日、ロッキード事件の号砲が鳴り、「首相の犯罪」を追うマラソン取材が始まった。社会部の国税担当記者だった私も、夜討ち朝駆けで目ばかり光る“餓狼”と化した。往時の取材先、磯辺律男・東京国税局長(のち国税庁長官、現在は博報堂相談役)やその元部下たちを囲んで、国税記者クラブのOB記者が集う会が「二五会」である。▼懐かしい。私は記者で最年少だったから、ここでは永遠に「坊や」である。いまだに往生際悪く取材に血眼なのは私ひとり。見渡せば、みな悠々自適の老後だが、年々病を得たり鬼籍に入ったりで、このごろは一人二人と欠けてきた。確かにあのころは、検察や警察、国税当局と社会部が“蜜月”の関係で、ともに「巨悪を討つ」正義を信じていた時代だった。されど、正義もまた老いる。▼最近、退屈紛れに原始浄土仏典のひとつ『阿閦仏国経』 ………

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