太田昭宏を引きずり降ろし公明党が民主党に「秋波」

2010年3月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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公明党が活気を取り戻しつつある。民主党が「政治とカネ」の問題で窮地に立たされ、第三極としてキャスティングボートを握る可能性が出てきたからだ。その動きが際立ったのは1月28日に成立した09年度第2次補正予算案の採決。自民党は反対したのに公明党は賛成に回り、「自民党と一蓮托生ではないことを鮮明にした」(公明党関係者)。2月上旬には衆院選で落選した太田昭宏前代表(64)の参院選比例擁立の取り消しを発表。任期中に定年(66歳)になるにもかかわらず、太田氏を例外扱いしたことに支持母体の創価学会が反発していたが、理由はそれだけではなかろう。「自民党とパイプが太い太田氏を退かせることで民主党に暗黙のエールを送った」との見方がもっぱらだ。さらに、一度は候補擁立を見送った埼玉選挙区(3人区)で、現職が再選に挑むことになった。当初、民主党が2議席、自民党が1議席を占め、 ………

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