敗れたり「霞が関守護神」 七奉行も財務省も様子見

2010年3月号 連載 [政々堂々 第15回]

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あの騒ぎはいったい、なんだったのか。そんな展開である。小沢一郎民主党幹事長をめぐる土地疑惑事件は小沢不起訴+元秘書3人起訴で一件落着になると、小沢に関する事件報道は目に見えて下火になった。多くの人々には「もどかしさ」が残っているに違いない。不起訴処分が妥当かどうか検察審査会の審査、あるいは水面下で検察の捜査が続く可能性はある。だが、鳴り物入りの捜査を1年続けて実らなかった以上、現段階で大きく進展する見通しはない。1年前の西松建設事件、今回と続いた後、3回戦があるかどうかは分からないが、ここまでは検察の敗北といっていい。小沢と検察の対決は権力をめぐる「ゴリラとライオンの戦い」だった。小沢はまちがいなく鳩山政権における最高権力者である。それは昨年、ガソリン税暫定税率廃止という政権公約(マニフェスト)を鶴の一声でやすやすと反故にした一件で如実に証 ………

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