シャープの片山社長、進退窮まる

液晶も太陽電池も危険水域。逆境には向かないプリンスの首を「古ダヌキ」の会長が刎ねるのか。

2010年3月号 BUSINESS

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「人材払底もいいところだ」と関西の財界人は嘆く。大阪商工会議所次期会頭に京阪電気鉄道最高経営責任者(CEO)の佐藤茂雄が内定したためだ。大阪と京都を結ぶ大手私鉄とはいえ所詮は田舎企業。そのトップが大商会頭では威勢がつかない。現会頭の野村明雄(大阪ガス相談役)の後釜には、シャープ会長の町田勝彦(66)という本命がいた。当初は本人もまんざらではなかったのに、「昨年末あたりから固辞しだした」と大商関係者は漏らす。それもそのはず。御家の大事を抱えているからだ。シャープが2月3日に発表した2009年10~12月期連結決算は、売上高が前年同期比横ばいの7353億円、営業利益は同368億円増の210億円。見かけは業績が回復しているようだが、「先行きを考えると好材料が何もなく、ジリ貧が目に見えている」と業界関係者は言う。シャープといえば液晶。最近では太陽電池も喧伝するが、どち ………

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