昭和シェルが「世界シェア10%」の賭け

シリコンフリーの「CIGS太陽電池」で大変身。ライバルはシャープではなく、格安パネルの米ファースト・ソーラーだ。

2010年2月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

石油各社が事業形態の転換に乗り出した。以前に比べてガソリン価格が上がり、若者の自動車離れが深刻なのに加え、オバマ米大統領の「グリーン・ニューディール政策」を引き金に世界的な電気自動車へのシフトが始まったからだ。たとえば新日本石油は燃料電池と薄膜型太陽電池など新エネルギーに経営資源を投入し、さらには新日鉱ホールディングスとの経営統合へと進む。新日石がエネルギー、資源、素材を扱う「JXホールディングス」として間口を広げたのに対し、ポストガソリンを太陽電池一本に絞り込んだのが昭和シェル石油だ。昭和シェルの太陽電池パネルは日本で最も有名なものかもしれない。日本テレビの人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」に登場し、日本中を走り続ける「ソーラーカーだん吉」が、屋根の上に載せている太陽電池は昭和シェルが提供したものだからだ(ただ、厳密に言うとこの太陽電池パネル ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。