編集後記

2010年2月号 連載

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取材と編集に翻弄されて心せく日々、地方の都市へ旅する機会などめったにあるものではない。ましてそれが新幹線の通らない地域となると、東京人のわがままが出て、ふだんは容易に足を運ばない。たまたま佐藤栄佐久・前福島県知事が昨年出版した著書『知事抹殺 つくられた福島県汚職事件』(平凡社)のお手伝いをした縁で、早起きして福島県いわき市の講演会におもむいた。▼駅のすぐそばに黒々とした木立の旧城趾。枯れ枝が中天に腕を伸ばす冬さびた灰色の空は、まぎれもなく東北の空だった。たどたどしく、鹿島を中心とした東北談合に潜む小沢金脈の摘発に東京地検が失敗してきたこと、現在進行形の小沢献金問題はいわば特捜部のリターンマッチであることを説いたが、どれだけいわきの聴衆の耳に届いたかは分からない。でも、思わぬ収穫があった。▼講演を終えてから、隔週刊のミニコミ紙編集長がそばに ………

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