「情報通信文化省」の裏にメディア規制の深謀

2010年2月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

原口一博総務相が、情報通信や著作権に関する行政を一元化した「情報通信文化省」を創設する構想を表明した。同様の構想は自民党政権時代から何度も浮かんでは消えているが、今回はまたいつもの大臣の思いつき、では片づけられないかもしれない。原口氏の構想にはどうやら、隠された狙いがあるようなのだ。原口氏がこの構想を初めて口にしたのは昨年暮れの省内の会合。情報通信に関する行政は「将来は一つの独立した省にならなきゃいけない」と述べて、情報通信関連の行政組織の一元化を提案した。原口氏はその後もテレビ番組や年頭の記者会見でこの構想を熱っぽく語り、実現に並々ならぬ決意を示している。一元化が必要な第一の理由として原口氏は、「縦割り行政の弊害是正」をあげる。機器などハードは経済産業省、電波や放送のソフトは総務省、番組(コンテンツ)の著作権管理は文部科学省、さらに経 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。