ヤマハ発「異常な社長交代」の真相

危機感を募らせた若手役員が、重病の社長に「我々が大リストラをやり遂げます」と直談判。

2010年2月号 BUSINESS [崖っぷちの「バイクの名門」]

  • はてなブックマークに追加

二輪車の名門ヤマハ発動機(本社・静岡県磐田市)が瀕死の様相だ。11月4日に発表された2009年1~9月期連結決算によれば、売上高が前年同期比33%減の8585億円。二輪車の世界販売台数は同5%減の418万台、同事業の売上高は同27%減の6078億円に落ち込んだ。船外機やボートなどのマリン事業の売上高も同40%減、スノーモービルや四輪バギー車などの特機事業も同55%減となった。このため営業損益が450億円(前年同期は640億円の黒字)の赤字に転落。最終損益も1588億円の赤字(同432億円の黒字)に陥り、見るも無残な数字が並んだ。ヤマハ発の主力事業は「二輪車事業」「マリン事業」「特機事業」の三つだが、大黒柱の二輪車も、ライバルのホンダと異なり中大型バイクが中心で、その他の事業も欧米富裕層向けレジャー商品が主軸だ。海外売り上げの比率は9割近い。世界経済の好況に伴い05年12月期は1兆3752 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。