朝日新聞と朝日放送が取材一本化に動く

2010年2月号 連載 [メディアの急所]

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朝日新聞社と関西を基盤とする準キー局、朝日放送は資本の相互持ち合いや業務提携で合意したが、報道部門の提携では取材記者や取材したネタの共同利用、さらには取材部門の統合まで視野に入れた検討が進められそうだ。朝日放送は現在、関西ローカルの取材・報道をしているが、その範囲は朝日新聞大阪本社と重なる。両社の業績は悪化しており、可能な限り取材・報道態勢を共同化して、コストを削減する必要に迫られている。朝日放送の記者が朝日新聞の編集局に出向したり、逆に朝日新聞の記者らが朝日放送に出向したりと、相互乗り入れが進んでいる。朝日放送の報道部員は「ネタの出口を出身母体に限る意識はほとんどなくなっている」と話す。実際に同じネタを新聞とテレビの両方に書き分けるケースも増えている。このため、今回の提携を機に、両社の社長を共同委員長とする「協業推進委員会」を設置。そ ………

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