みずほ銀行が「命綱」大成建設

ドバイだけでなく、トルコやアルジェリアでも火ダルマ。一蓮托生のメーンバンクが「救済プロジェクト」を発動。

2010年2月号 BUSINESS [再来するゼネコン危機]

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東京・大手町のど真ん中で、不可解な再開発プロジェクトが進行している。名称は「大手町1―6計画」。みずほフィナンシャルグループ(FG)旧本社(旧富士銀行本店)跡地など1.1ヘクタールの敷地に、地下6階・地上38階建て、延べ床面積19万8千平方メートルの大型高層ビルを建設。2014年春にみずほFGの本社などが入居する予定だ。華々しいプロジェクトだが、昨年11月末に発表された計画概要を追っていくと、クビを傾げたくなる。まず、メガバンクの本社の建て替えにもかかわらず、事業主体が東京建物と大成建設が出資する特別目的会社(SPC、04年にみずほが用地を1120億円売却)になっていること。両社はともに芙蓉グループの有力企業でメーンバンクはみずほコーポレート銀行(CB)だが、このSPCが調達する開発資金はみずほの単独ではなく複数の金融機関の協調融資で賄われる。「みずほ新本社ビル再開発、協 ………

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