「B-CAS」保身の下心 ユーザー登録データ廃棄

正体不明の“ヌエ”。批判を浴びるテレビの限定受信カードが、個人情報などの懸念に譲ったかに見えたが。

2010年2月号 BUSINESS

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B-CAS(ビーキヤス)カードをご存じか。デジタル放送用のテレビを買うと、一緒に梱包されてくるあのカードである。差し込まないとNHKは視聴できない。なぜこんな面倒なものが付いているのか。もとは有料放送を見る人のための限定受信システム(CAS)で、2000年に始まったBS(放送衛星)デジタル用だった。そのBを冠しているのだが、今は地上波、CS(通信衛星)の3波受信機に広がり、地上デジタルのコピー制御(ダビング10)システムまで一手に担っている。この“ヌエ”のようなカードを運営するビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B−CAS)社が、11月初旬にホームページで不可解なリリースを流した。題して「カードのユーザー登録廃止について」。ユーザー登録とは、テレビ購入時、B−CASカードと一緒に梱包されてくる専用ハガキをB−CAS社に送る制度のこと。「カスタマーセンターのリニューアル ………

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