「市川カード」で小沢に接近通常国会が怖い公明党

2010年2月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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公明党が年明けの中央幹事会で、政界を引退した市川雄一元書記長を常任顧問に起用した。93年の細川政権当時、新生党代表幹事だった小沢一郎民主党幹事長と「一・一ライン」を築き、政権運営を牛耳った市川氏の現場復帰は「小沢支配」が強まる民主党との関係改善を狙ったとの見方がもっぱらだ。公明党の山口那津男代表も記者会見で小沢氏との連携の可能性を聞かれ、「そういうことを考えて人選したのではない」としながらも、「(市川氏は)現職時代の人脈を今でもキープされている」と、言外に一・一ライン復活への期待感を滲ませた。実際、「03年の衆院解散を機に政界を退いた後も、市川氏は小沢氏の周辺と連絡を取っていた」(民主党関係者)という。また、公明党は偽装献金事件で元公設秘書が起訴された鳩山由紀夫首相に辞任を要求する一方、同じく「政治とカネ」の疑惑にまみれている小沢氏には「意 ………

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