2010年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
鳩山政権は夏の参院選を睨んで、第1次産業への優遇策を強化する。年末の予算編成では、農家への戸別所得補償制度の要求額5618億円が、「マニフェストに明記した政策で唯一、全額計上が実現」(官邸筋)。その余勢を駆って、今度は「国産木材利用促進法案(仮称)」を通常国会に提出する。同法案のポイントは、地方庁舎や学校など国・自治体が公共建築物を新・改築する際に、一定量の国産材の使用や努力目標を課すというもの。林業の活性化を通じて、荒れた山林の再生と雇用創出を図る。赤松広隆農相が強い関心を示し、「大臣の『鶴の一声』で最重点法案に格上げされた」と農水省幹部は明かす。この時期の同法案提出は、選挙対策と見て間違いない。赤松農相は小沢一郎民主党幹事長と近く、昨夏の衆院選では選対委員長を務めた。「小沢氏とは以心伝心、国政選挙の勘所を知っている」(民主党議員)。参院 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。