新生銀行「焼け石に水」の弥縫策

東京駅南の高層ビルが1400億円で売れた! だが、裏では資本を毀損させまいと迂回。

2010年2月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

またも日本経済新聞が「パシフィック」でミソをつけた。昨年3月に破綻したパシフィック・ホールディングスの提灯記事で赤っ恥をかいたのに、再び赤面するような記事を載せたのだ。今度は中国の長江実業財閥、李嘉誠氏の二男、李沢楷(リチャード・リー)氏が東京駅南に建てた地上32階の高層オフィスビル「パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内」である。12月15日付の朝刊で、不動産ファンド「セキュアード・キャピタル・ジャパン」(東証1部)が年内におよそ1400億円で買収すると報じた。PCP丸の内は不動産ファンド大手、ダヴィンチ・ホールディングス(大証ヘラクレス上場)傘下のSPC(特別目的会社)が李氏からオフィス部分を約2千億円で購入したが、不動産不況に直撃されて09年9月28日にそのノンリコースローンのデフォルト(債務不履行)を宣したばかり。それから3カ月弱、めでたく買い手 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。