「小沢の傀儡」原口総務相が大盤振る舞い

地方へのバラマキを財務省にねじ込んだ総務相。自民党支持基盤を突き崩すためなら何でもありか。

2010年2月号 POLITICS

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一般会計の総額で92兆円台に膨れ上がった2010年度の政府予算案。新規国債の発行額も44兆3千億円と当初予算としては過去最高になった。37兆4千億円まで減る税収を大幅に上回る。まともな神経の持ち主なら、借金に頼って年収の2倍以上の生活水準を維持することなど考えない。財政規律を失わせた一端は、地方へのバラマキを財務省にねじ込んだ原口一博総務相にある。民主党のマニフェストにすらなかった地方交付税の1兆1千億円増額を強硬に主張。地方の無駄遣いや高い給与水準には目をつぶり、大盤振る舞いを実現させた。おかげで、地方全体では地方税に交付税などを加えた一般財源ベースでプラスを確保した。国が将来の交付税で支払うことを約束した、臨時財政対策債(臨財債)という名の地方債まで加えた実質的な交付税は、24兆6千億円と過去最高である。臨財債が実質的な交付税と言われるのは、元利の10 ………

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