「イラク審問」被告台のブレア

英国議会政治は小沢民主党幹事長のお手本。ならば、ブレアと同じく小泉元首相も…。

2010年1月号 GLOBAL

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12月のロンドン――冬が深まるにつれて、国会議事堂の向かいにあるクィーン・エリザベス2世会議場(QEⅡ)で、11月下旬から始まった英国の03年イラク侵攻作戦参加の是非をめぐる独立調査委員会(Inquiry)の証人喚問が、大詰めを迎えている。年明けにはトニー・ブレア前首相も呼ばれる予定で、喚問が行われる部屋では、その場しのぎの証言で取り繕おうとする証人に対して、真相を究明する委員会側の質問が徐々に鋭さを増してきた。初日の11月24日。会場の前には抗議デモの人々が集まり、理非を争う大物たちを見守っていた。はきはきした弁護士らしい声の委員長、サー・ジョン・チルコット(70)が、ブリーフケースを小脇に抱えた助手を従えて、足早に場内に入っていく。野次馬が声をかけた。「任せたぞ! サー・ジョン。悪党をとっちめろ!」チルコットが笑みを浮かべた。どんな政府も安心して仕事を任せ ………

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