親ロシアにウクライナ「鞍替え」へ

「オレンジ革命」から5年。親欧米派は不人気で、プーチンはガス輸出でも一足先に“ご祝儀”。

2010年1月号 GLOBAL

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欧州の「ダモクレスの剣」といえば、ウクライナの天然ガス・パイプラインだろう。ロシアから欧州諸国へ輸出されるガスの80%が、ウクライナを横断するからだ。1年前の09年初頭、ロシアのガス独占企業体「ガスプロム」とウクライナの国営「ナフトガス」の対立を端緒に、両国間で「天然ガス戦争」が勃発したのは記憶に新しい。その巻き添えで東欧など一部諸国へのロシア産ガスの供給が一時ストップ、厳寒期の欧州を震えあがらせた。06年にも同じような事態が起き、パイプライン遮断というロシアの「蛇口外交」は、廷臣ダモクレスの頭上に細い糸で剣を吊り下げたギリシャ神話のように、欧州にとって常に胆を冷やす脅威である。だが、今冬の10年初頭は、この「剣」の影に欧州諸国は戦々恐々とせずに済みそうだ。11月19日深夜から翌日未明にかけて黒海沿岸のヤルタで、ロシアのウラジーミル・プーチン首相が ………

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