過去最高益を塗り替え、2020年に売上高を今の4倍、4千億ドルに引き上げるとぶち上げた。
2009年12月号 GLOBAL
「もう背中も見えない」日本の大手電機メーカーの首脳から呻き声が上がるほど、韓国サムスン電子の快走が止まらない。10月末に発表した7~9月期連結決算で4兆2300億ウォン(3260億円)の営業利益を叩き出し、昨年秋の米国発世界不況で一時は赤字に陥った不振からの完全復活を宣言した。「日本企業が円高で苦しんだのとは対照的にサムスンはウォン安を追い風に稼ぎまくった」。こんな見方もあるが、本当にそれだけか。同じ決算期の日本の電機大手9社の営業利益は合わせても1519億円。ウォン安だけで「オールジャパン」の2倍以上もの利益が出せるはずもない。サムスンは今回の決算で、テレビ、携帯電話機、半導体、液晶パネルという主力4事業で揃って1兆ウォン規模の利益を上げた。「危機こそチャンス」との信念、素早い意思決定、次々と繰り出す新製品攻勢によって、ライバル勢を薙ぎ倒したのだ。
昨年 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。