「現業のタブー」に踏み込む新聞経営

2009年12月号 連載 [メディアの急所]

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紙媒体離れと広告不況の二重苦に喘ぐ新聞業界の再編がいよいよ本格化してきた。神戸新聞社(神戸市、朝刊部数56万部、従業員647人)は、同じ神戸市に本社を置くスポーツ紙、デイリースポーツ社(78万部、239人)を来年3月1日付で吸収合併する。管理・間接部門のスリム化で経費を節減し、2紙の発行を維持するのが目的だ。朝日新聞社と中日新聞社は、11年春から新聞の印刷を相互に委託する。朝日は富山、石川、福井の北陸3県向けの「朝日新聞」3万4千部の印刷を中日の金沢市内の工場に委託。中日は神奈川、静岡両県で発行している「東京新聞」朝夕刊15万部を11年春から朝日の川崎市内の工場に委託する。当面は印刷費節減に狙いをとどめるが、将来的には共同輸送や販売協力にも踏み込む構えだ。その一方で朝日は、ANY(朝日・日経・読売)連合の一環として、日本経済新聞社が現在、京都工場で印刷している ………

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