2009年12月号 BUSINESS
「わざわざ東京モーターショーの時期に合わせなくても」という陰口が聞こえてきそうなのが、10月26日に突然発表されたヤマハ発動機(以下ヤマハ)の社長交代劇だった。8月に発表した1~6月期の連結純損益は、259億円の黒字だった前年同期から747億円の赤字に転落。通期の業績も下方修正し、純損失は当初予想の420億円から1820億円に拡大するとした。経営不振の責任を取って梶川隆社長(65)が代表権のない取締役に退き、後任に戸上常司会長が就いた。会長職は空席となる。梶川氏が主力部門のひとつマリン事業部出身なのに対し、戸上氏は産業用ロボットなどを手がけるIM(インテリジェント・マシナリー)事業を新規に立ち上げ、一部門に育て上げた。その手腕で経営刷新を図ろうというのだろうか。戸上氏は取締役、専務を経て代表権のない会長に就任。この非常事態に急遽会長から社長の座に就くというきわ ………
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