佐藤前金融庁長官の 「華麗なる転身」の波紋

2009年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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金融庁の前長官、佐藤隆文氏が10月末、同庁顧問から退き、今月1日付で米金融コンサルティング会社、プロモントリー・フィナンシャル・グループの上級顧問に就いた。官僚時代、「国際派」「市場原理主義者」と評された人物だけに「亀井静香金融相のモラトリアム騒動には心底うんざりしていた」(金融筋)模様。心機一転、新天地での活躍が期待されるが、金融界からは「暗躍」と警戒する声も漏れる。というのもプロモントリーには金融庁出身者らが在籍し、「当局の規制や処分の機微に触れるアドバイスをするビジネスを展開している」(地方銀行幹部)ためで、口さがない銀行筋は「金融庁の下請け業者」と皮肉る。その典型が10月上旬、契約金融機関向けに公表した「貸し渋り・貸しはがし事例集」。融資先の規模や経営状態を例示し、どのようなときに追加融資を断ると、金融庁に貸し渋りと判断されるのかを ………

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