チャイナルコ出資を袖にしたリオ・ティントに意趣返ししたが、モンゴルの銅・金鉱山では、その「敵」と組む?
2009年12月号 GLOBAL [LABYRINTH]
外貨準備高世界一の中国マネーが石油、ガス、石炭から鉄鉱石、非鉄金属、希土類などありとあらゆる資源漁りで世界を席巻、たまりかねた資源国オーストラリアが中国を牽制する外資規制を実施するなど、摩擦を引き起こしている。もっとも先鋭な衝突が鉄鉱石。中国は豪州との値決め交渉がこじれているうえに、中国国営企業の資本参加を覆した英豪系大手リオ・ティントの社員を拘束している。中豪関係の緊張は本誌9月号(「公取が固唾のむ中国対『鉄の巨人』」)でも報じたが、ここにきて両国が本格的な関係修復に乗り出した形跡がある。ただし“裏庭”で。その舞台とは――モンゴルである。その兆候は10月29日に現れた。リオ・ティントが、モンゴル南部の南ゴビ地区にあって世界最大級の金・銅・モリブデン埋蔵量を有するオユ・トルゴイ鉱山開発への共同出資をめざして、中国国営企業の中国アルミ業公司(チャ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。