遅れてきた巨匠が吹き込む「響き」

ドヴォルザーク『交響曲第7番』ほか

2009年12月号 連載 [MUSIC Review]

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新世界交響曲のドヴォルザーク、『モルダウ(ヴルタヴァ)』のスメタナ、村上春樹の小説『1Q84』で一躍有名になった『シンフォニエッタ』のヤナーチェク……民族色ゆたかなチェコの作曲家と日本人の聴衆の相性は、昔からいい。首都プラハに本拠を置く同国のトップ・オーケストラのチェコ・フィルの初来日は1959年。海外楽団の中では、最も早い部類に属する。ヴァーツラフ・ノイマン、ズデニェク・コシュレルら、チェコ人指揮者もNHK交響楽団、東京都交響楽団などへ頻繁に客演する歴史を積み重ねてきた。だが一人だけ忘れられていたマエストロ(巨匠)がいた。ラドミル・エリシュカ。31年に旧ドイツ領のズデーデンに生まれ、ブルノ音楽大学でヤナーチェクの高弟だったブジェチスラフ・バカラ教授に師事。新世界交響曲を欧州初演した名門、カルロヴィヴァリ交響楽団の首席指揮者・音楽監督を69~90年の長き ………

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