奇妙な会社「ジパング」の社外取締役に元金融庁長官

2009年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

金精錬会社のジパング(本社・福岡市)の動きがきな臭い。同社は非上場ながら店頭取引される、いわゆる「グリーンシート」銘柄だが、過去の合併が不適当だとして08年1月に取引注意銘柄に指定された。にもかかわらず、いまなお合併を繰り返している。10月28日には、債務超過に陥っていたジャスダック上場のテレビ通販大手のプライム(本社・名古屋市)が、ジパングと合併すると発表。存続会社はプライムになり、社名を「ジパング・ホールディングス」に変更する予定。まったく業種が異なる企業が合併し、債務超過企業が存続会社になるのは異例のことだ。ジパングには上場審査にかかる時間を短縮する狙いがありそうで、「裏口上場」と囁かれている。とにかく、ジパングは奇妙な会社だ。昨年10月に、広報・IR業務、リラクゼーション事業などを展開するアスクリンクと合併したばかり。このときも存続会社は ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。