2009年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
消費電力の少なさと長寿命で注目を浴びるLED(発光ダイオード)照明。世界的な温室効果ガス排出削減の流れの中で東芝やパナソニック、シャープなどが次々とLEDを使った家庭用照明事業に参入し、ちょっとしたブームの様相を呈している。LEDの消費電力は白熱電球のわずか8分の1、蛍光灯と比べても4割はエネルギーを節約できるのが最大の特徴だ。一般家庭なら10年間は交換が不要という長寿命も利点のひとつ。普及のネックだった価格もこなれつつあり、今春には8千円程度とかなり値が張ったが最近は競争激化で4千円台まで値下がりしている。あと2、3年でさらに半額になるといわれ、本格普及の機は熟したかにみえる。ところが、LED事業を進める各社は手放しでは喜べない。省資源の観点からLEDの長寿命は歓迎すべきとわかっていても、いったん売れた商品が「10年間も買い替え不要では商売にならない」(メーカ ………
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