西本願寺と立正佼成会が「参院選モード」

2009年11月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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夏の衆院選が終わり、鳩山新政権がスタートしたばかりだが、宗教界の一部は来夏の参院選モードに早くも突入している。伝統仏教教団の浄土真宗本願寺派(西本願寺)は、宗派の代表を参議院に送り込むため、初めての公募をスタートさせた。すでに全国の各教区に対し、対象者の調査を依頼しているという。教団紙「本願寺新報」の10月1日号は、大見出しで「宗門擁立の候補者公募」「特別推薦で国政の場に僧侶を」と謳った。「国政の場に僧侶を」というフレーズがすごいが、同紙によると、公募の趣旨は「宗門の意思を確実に国政の場に届け、具現化しようとする人を送り込むこと」だそうだ。いささか力みすぎの感がある。実は西本願寺には、超党派の国会議員を対象とした「築地聞真会」という組織が昔から存在する。ただし、それは創価学会と公明党のような強力な関係ではなく、親睦的な集まりにすぎない。西 ………

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