2009年11月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
谷垣禎一新総裁が誕生したが、自民党内の期待感は乏しい。そもそも派閥の領袖を務めた谷垣氏には新鮮味がないうえ、大島理森幹事長や石破茂政調会長といった三役の布陣にも目新しさがない。こうした中で、実力者の中川秀直元幹事長と麻生太郎前首相の側近だった菅義偉氏が勉強会発足の準備に入った。総裁選で敗れた河野太郎氏もこれに加わる見込みで「党分裂の火種になる」と囁かれている。「森喜朗元首相や青木幹雄氏らの放逐を狙う彼らの錦の御旗は世代交代。それがダメなら離党して新党結成に動く可能性がある」(自民党関係者)。実際、河野氏は先の総裁選の最中、党改革が実現しなかった場合、離党もあり得ると示唆した。また、今春には「反麻生」の急先鋒だった中川氏と「麻生支持」の菅氏が「世襲制限」の推進で意気投合した経緯もある。仮に自民党が分裂したら、来夏の参院選での敗北は必至。衆 ………
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