NECら「携帯3社連合」は世界市場で勝ち目なし

2009年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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NECとカシオ計算機、日立製作所の3社が来春、携帯電話端末事業を統合する。国内シェアは約19%と首位のシャープに近づくが、日本市場はすでに飽和状態。そこで連帯して海外市場を狙うようだ。3社は新合弁会社で12年度に世界販売1200万台という目標をぶち上げた。しかし、グローバルな携帯端末の市場規模は年間12億台。仮に目標を達成しても、シェアは1%にすぎず、並み居る世界の大手に太刀打ちできない。トップのノキア(フィンランド)は世界シェア38%を誇り、四半期ごとに1億台以上販売する。2位のサムスン電子(シェア16%)、3位LG電子(同8%)の韓国勢に対しても「3社連合に勝ち目はない」(NEC関係者)。3社は技術力を武器に海外市場の開拓を目論むが、世界の潮流は「高機能より低価格」。高機能路線を突き進んで「ガラパゴス化」した日本メーカーに価格競争力はなく、仮に戦略が奏功しても半 ………

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