米朝が水面下で「急接近」の兆し。中国は温首相が訪問。日本には拉致協議再開で揺さぶり?
2009年11月号 GLOBAL
8月初旬のビル・クリントン元米大統領による電撃的な訪朝は、未だ詳細が明らかになっていない。これまでの米朝接触は、若干のタイムラグを経て、主要紙がその詳細をスクープ報道してくるのが常だった。しかし今回は、金正日総書記との間で何が話し合われたのかがわからない。対話再開の動きは、バラク・オバマ大統領、ジェームズ・ジョーンズNSC(国家安全保障会議)補佐官、ヒラリー・クリントン国務長官の三者で決めているため、外交機密が高度に保たれているといわれる。気になるのは、今回の訪朝を米政府が「プライベートな訪問だった」と執拗に強調している点だ。3月17日に中朝国境での取材中、北朝鮮の国境警備兵によって拘束され、12年の労働教化刑の判決を受けた2人の女性記者解放が表向きの目的とされたが、国賓だけが通される百花園迎賓館で夕食会も催した金総書記が社交辞令だけで済ませるわ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。