オバマとイラン「核」合意

新たな濃縮施設発覚。水面下で6カ国とイランの激しい駆け引き。肉を切らせて骨を断てたのか。

2009年11月号 GLOBAL [関与政策の攻防]

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「バラク・オバマは、ブッシュとチェイニーをたったの1日で負かしてしまった。彼はわずか7時間半で、前政権が8年間も武力で威嚇し続けて得た以上の譲歩を、イランから勝ち取ってしまったのだから」オバマ政権の対イラン関与政策を強く支持してきたミシガン大学の中東専門家ホアン・コール教授は、10月2日にこう自身のブログに書いた。その1週間後にオバマ大統領のノーベル平和賞受賞が決まったが、スイスのジュネーブ郊外の別荘で行われた対イラン協議の成果はそれに優るとも劣らぬ画期的な内容だった。無理もない。米ロ英仏中の国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた関係6カ国の代表に対し、イランはウラン濃縮の一部を海外に委託し、濃縮ウランの保有量削減に応じるなど前向きな対応を見せたため、6カ国も対イラン経済制裁強化の先送りを決め、今後も協議を継続することで合意したのだ。これ ………

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