2009年11月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
民主党幹事長のイスに未練が残り、浮かぬ顔だった岡田克也外相が鳩山内閣の「元気印」になっている。9月28日、上海で行われた日中外相会談では、楊潔篪(ようけつち)外相を前に中国の急増する軍事費を鋭く追及したばかりか、「ギョーザ事件」の責任問題まで持ち出し、楊外相を圧倒した。あまりの攻勢に楊外相は陪席した中国共産党中央対外連絡部幹部の顔色を窺い、言葉を濁すほどだったという。同行した薮中三十二外務事務次官や齋木昭隆アジア大洋州局長も、新外相のガッツ溢れる交渉スタイルに目を見張ったようだ。米国のカート・キャンベル国務次官補(東アジア太平洋担当)やウォレス・グレッグソン国防次官補(アジア太平洋地域担当)らの間でも岡田外相の評判はよく、従来の「原理主義者」のイメージはかなり払拭された模様。もちろん岡田氏が「公約履行・理念優先派」であることに変わりはない ………
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