「ポスト温家宝」に王岐山浮上

習近平の「胡錦涛後継」は消えた。中央軍事委副主席はお預け、焦点は李克強が後継者の場合の首相に移る。

2009年11月号 GLOBAL [中国「次世代」人事]

  • はてなブックマークに追加

建国60年を迎えた中国の次世代指導者は誰か――注目の中国共産党第17期4中全会(9月15~18日)で結局、国家副主席の習近平は中央軍事委副主席に任命されなかった。私の事前見通し(FACTAオンライン9月10日付「中国4中全会の裏側の権力闘争」)の正しさが証明されたのだが、閉幕後に香港紙「明報」(9月18日付)が噴飯物の記事を載せたので紹介しよう。同紙は、4中全会で「習近平の中央軍事委副主席就任を原則的に可決した」「国慶節の閲兵式後に開かれる中央軍事委拡大会議後、この人事は初めて対外的に公表される」と報じた。中国報道では傑出しているとされるこの新聞が、党の基本党章さえ満足に踏まえておらず、私は失笑を禁じ得なかった。基本党章第3章第22条は「党中央軍事委員会構成メンバーは中央委員会により決定される」と明確に定めており、同委員会の委員、副主席、主席の全メンバーの任命は、 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。