2009年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
パナソニックが3D(立体)動画を表示できるプラズマテレビ試作機を発表した。液晶に比べて高速動画表示に優れるプラズマの特性を生かして、左目用と右目用の異なる映像を交互に映し出し、専用メガネで見る。1秒間に左右それぞれ60コマを表示して立体感を感じさせる仕掛けだ。しかし、この試作機の本当の売りは3Dではなく、画質が現製品より格段に向上している点。色の表現能力を示す階調表示が4万階調に上がった。ベースになったのはパイオニアから引き取った技術者のノウハウだ。コスト高だったパイオニアの技術をパナソニック流の工程改善によって安くできた。薄型テレビの「名機」と呼ばれたパイオニアのプラズマテレビ「KURO」の5万階調に追いつく機種も来年登場する見込み。パイオニアが持っていた技術水準の高さがうかがえる。一方、しくじったのはシャープだ。パイオニアの筆頭株主になりながら ………
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