紆余曲折の「記者会見オープン化」

2009年11月号 連載 [メディアの急所]

  • はてなブックマークに追加

民主党政権はスタート早々、記者会見のオープン化という難題にぶつかっている。発端は9月16日に首相官邸で行われた鳩山由紀夫首相の就任会見だった。民主党はこれまで記者会見をオープンにしてきた。「オープン」とは、出席者を記者クラブ員や新聞協会加盟社に限定せず、フリーライターやインターネット通信の記者にも開放するという意味だ。就任会見もこのルールに則って行われるはずだったが、海外メディアや雑誌記者は入室が認められたものの、フリーライターやネット記者らは官邸入り口で「門前払い」を食わされた。平野博文官房長官が指示したとも、官邸記者クラブ(内閣記者会)の抵抗ともいわれるが、真相は定かでない。排除された政治ジャーナリストの上杉隆氏やビデオジャーナリストの神保哲生氏らは、その直後からネットや雑誌などで反撃を開始。この動きに週刊朝日の山口一臣編集長も同調、 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。