武田薬品と第一三共が国内ワクチン開発に本腰

2009年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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新型インフルエンザのパンデミックに直面し、武田薬品工業、第一三共がワクチンビジネスに本腰を入れ始めた。武田はノバルティスからインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンの全世界での開発・販売権を取得、第一三共は10月1日付でワクチン事業企画部を新設した。日本のワクチン製造は武田と電気化学工業の100%子会社、デンカ生研を除くと、化学及血清療法研究所、大阪大学微生物病研究所、北里研究所といった財団法人、学校法人などが手がけるにすぎない。武田は医薬品の一つとして治療用ワクチンに取り組むものの、予防ワクチンには及び腰だった。今回のパンデミックでは欧米大手製薬の対応は素早かったが、日本は輸入ワクチンなしには必要量を確保できないという危うさだ。こうしたお寒い状況を打開するため、自民党政権末期に公的資金1200億円を投じるワクチン開発・製造計画が浮上。新政権でも、ワク ………

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