小沢と鳩山の「心理戦」

鳩山の境遇は「闇将軍」田中角栄に追従する中曽根にそっくりだが、頼りないというより、意外にしぶとい。

2009年10月号 POLITICS [いよいよ「小沢一極支配」]

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宿願の政権交代を果たしたばかりというのに、早くも民主党政局の幕が上がった。組閣・与党人事の顛末は、新政権が一触即発の不穏な揮発性物質を内に満々とはらんでの船出であることをさらけ出した。今回、人事権は誰の手にあったのか。形の上では首相で党代表の鳩山由起夫が人選し、発令した。だが、骨格部分については、ほとんどすべて新幹事長・小沢一郎の「裁可」を得なければならなかった。社民党党首の福島瑞穂ですら、猟官運動となって頻々と電話をかけた相手は、鳩山でなく小沢だった。

小沢の在る所に政局あり

およそ政局とは無縁の福島でも、最大実力者は小沢に他ならないと認識していた。人事の経緯は、この政権が「二重権力」とか「党と政府の役割分担」といった中途半端な解釈を突き抜けて、完全な「小沢一極支配」体制に他ならないことを満天下に告知した。「権力」と「実力」が、重なり合うようでずれた並立構 ………

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