どこかご機嫌斜めの「イラ菅」。職務権限のない副総理に何ができる。力みかえった途端に閣内は混乱する。
2009年10月号 POLITICS [鳩山流官邸主導の落とし穴]
「小泉構造改革を継承しているのは、実は民主党にほかならない」さすが慧眼の権力闘争家の予言、となるのか。それとも、変人宰相もとうとうヤキが回ったと呆れるべきなのか。自民党の無残な下野を尻目にさっさと政界を引退して悠々自適の元首相・小泉純一郎が最近、こんな独自説を周囲に漏らしたらしい。その心とは一体、何なのか。「自公連立政権より国債発行額を減らす、だろ。消費税率は向こう4年間引き上げない、とも言い切った。歳出の無駄をとことん削り、新たな政策に回す……。民主党政権が言っていることは小泉の首相就任当初の方針と全く同じじゃないか!」「皆、子ども手当や高速道路無料化でバラマキ財政だって目くらましになっているが、予算規模は減らすって言うんだろう? それ、実は小泉でもできなかったほどの『小さな政府』路線を目指すってことでしょ」経済財政のマクロ展望を一切示 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。