イラク「日の丸油田」手強い難関

資源権益競争で負けっ放しの日本に一筋の光明だが、タフな交渉相手に治安リスク。

2009年10月号 BUSINESS

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イラク南部に「日の丸油田」のミラージュ――。新日本石油の渡文明会長の勇み足だった。8月26日付朝刊1面で産経新聞が報じた「新日本石油など日本企業3社連合が、ナシリア油田の開発権益を事実上取得することでイラク政府と大筋合意した」とのニュースのネタ元である。ネアカ人間の渡会長が、今度ばかりは「勝ったも同然」とはしゃぎ、前のめりの記者が飛ばしたらしい。日本の自主開発油田といえば、「アラビア太郎」こと山下太郎氏(故人)が1957年、サウジアラビアとクウェートの中立地帯で採掘権を取得したカフジ油田(日量30万バレル)が記憶に新しい。日本の高度成長を支えた快挙だったが、権益を持つアラビア石油が2000年に対サウジ、03年に対クウェートで権利を失い、日本の未来に暗い影を落とした。その日本にとってナシリア油田は「カフジ以来、半世紀ぶり」の大型案件なのだ。自衛隊が駐屯して ………

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