2009年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
米シティグループが投資先のコールセンター最大手ベルシステム24の売却手続きに入った。ベル24は09年2月期の売上高が1157億円、営業利益率は12%近い。その魅力に引き寄せられ、7月1日に締め切られた1次入札には伊藤忠商事や米巨大PEファンドKKRなど約10社が応札し、米ベインと英CVC、欧州系ペルミラのPEファンド3社に絞り込まれた。3ファンドはそれぞれコンソーシアムを組む見通しで、敗者復活もあり得る。脱落した伊藤忠などが巻き返しを狙っている模様。さらに三菱商事や三井物産なども「2次入札で勝ち馬ファンドに乗る算段をつけようと目論んでいる」(証券筋)。取り沙汰される売値は「サブプライムショック以降、久々の1500億円規模」(ファンド幹部)。だが、金融界で入札話が盛り上がる理由は金額の大きさだけではない。ベル24が「単に魅力的なだけではなく、日興など歴代スポンサーの権勢を削 ………
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