欧米、中国の後塵を拝する日本のワクチン製造能力

2009年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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H1N1型インフルエンザウイルス、いわゆる新型インフルエンザのパンデミック(世界的流行)が遂に始まった。日本政府は急遽、ワクチン確保に動き出し、国産ワクチンの不足分は緊急輸入で補おうとしているが、輸入ワクチンの接種には安全性を理由に反対論もある。新型インフルエンザワクチンを、世界で初めて承認したのは中国。9月上旬、中国の医薬品審査当局は、中国のベンチャー企業であるシノバック社製のワクチンを認可した。中国政府は早速、人民軍兵士への投与を開始。米国のオバマ大統領も9月中旬からワクチン投与を開始すると発表している。9月に入って日本の新型インフルエンザ患者も増加。死者が二桁になり、休校、学級閉鎖が続出している。ワクチンの製造、承認が急がれるが、国内の4社・機関で製造できるワクチンは当初予定の2500万人分に及ばず1800万人分にとどまる。我が国の製造法は有精卵 ………

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