カギを握るのは斬新な人材起用、そして民主党を圧倒する凄みのある政策を打ち出す度胸だ。
2009年10月号 POLITICS
「今回の総裁選では、ベテラン議員は後ろに下がって、見えないところからサポートしてもらえないか」9月7日午後。太陽が照りつける赤坂の議員宿舎には、中川秀直元幹事長を筆頭に、武部勤元幹事長、塩崎恭久元官房長官、世耕弘成元首相補佐官、山本一太元外務副大臣ら、15人もの自民党議員の姿があった。歴史的大敗で下野した自民党は、果たして解党的出直しができるのか。「責任力ある野党」として、民主党の受け皿になれるのか。再生自民党の未来を占う総裁選に向けて、中川氏は「衆院選惨敗の分析と総括をし、党の再建に向けた議論をしよう」と、電話やファクスで仲間に呼びかけた。直面する首班指名選挙を、どう乗り切るかがテーマになった。山本氏が口火を切った。「白票ではダメだ。麻生太郎の名を書くことも、あり得ない」。そして続けた。「臨時代理を立てて、まずは党として一本化することが重 ………
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