プリンター「LED革命」に勝算子会社に救われる沖電気

世界の注目を集める独自技術のLEDヘッドプリンター。最大手の米ヒューレット・パッカードと手を組み、大化けも。

2009年10月号 BUSINESS

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プリンター専業の沖データ(東京都港区、資本金170億円、杉本晴重社長)が、経営再建に苦しむ親会社の沖電気工業(OKI)を救おうとしている。OKIブランドのプリンターといっても国内での知名度は低く、キヤノンやゼロックスに圧倒されている。しかしながら基幹部品のプリンターヘッドにLED(発光ダイオード)を用いた独自性が再評価されており、「2012年には売り上げ倍増を狙う」と、威勢がいい。沖データは1994年の設立だが、プリンターに関するOKIの歴史は意外に古い。1943年には数字印刷電信機、53年にはページ式和欧文印刷電信機(テレタイプライター)、65年にはページ式印刷電信機を開発している。OKIはNEC、富士通と並ぶ「電電御三家」。電電公社(現日本電信電話=NTT)のニーズを反映した機種が主体だった。

世界で初めて製品化の実績

世界の関心を集める独自のLEDヘッドプリンターも70年代からNTTとの共同研究に着手 ………

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