2009年10月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
「捲土重来を期す」聖教新聞の9月1日号は、こんな見出しの「公明党声明」を載せた。衆院選敗退について、党の力量が足らなかったことを認め、支持者に対して「心からおわび」する内容だった。何せ小選挙区は太田昭宏代表、北側一雄幹事長(各肩書は当時)ら8人全員が落選、議席を31から21に減らす惨憺たる結果だった。比例の得票数も804万。前回の898万から94万票も減らした。公明党は結党以来、最も屈辱的な日を迎えたのである。もちろん、支持母体である創価学会は激烈な選挙戦を展開した。しかし、7月の都議選のような全員当選という「ミラクル」は生まれなかった。総選挙前の聖教新聞をたどると、焦りの色が日々濃くなっていく様子が透けて見える。最も顕著に表れたのが1面コラム「寸鉄」だ。「神戸・兵庫・北・長田区が執念の大追撃。関西魂の底力で圧巻の勝ち戦を」と檄を飛ばしたのが、8月25日。 ………
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