2009年10月号 連載 [LOCAL EYE]
ブログ市長として知られる鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の行動がエスカレートしている。全職員の年収を市のホームページで公表し、市職員労働組合には市役所からの退去を求めた。市役所内に課ごとの人件費総額を書いた紙を張り出し、それをはがした職員は懲戒免職にした。先の衆議院選挙では、選挙期間中に自身のブログで民主党候補を名指しして「自治労(全日本自治団体労働組合)組織を支える国会議員が居てはならない」と記し、対立候補の支持を表明している。普通の首長なら職員とは良好な関係を築こうと腐心する。職員を敵に回せば働かなくなり、たちまち行政が滞ってしまうからだ。だが、竹原市長はこうした「常識」に敢然と挑んだ。公務員の世界では御法度とされる降格人事を断行し、自治体では珍しく課長職の公募に踏み切った。防衛大学校卒の元自衛官で、意見の異なる人間や部下の言うことは ………
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