朝日新聞の「ペンの暴力」と戦った医師

2009年10月号 連載 [メディアの急所]

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朝日新聞の「ペンの暴力」に医師は負けなかった。「捏造まがいの記事」が載ったのは宮崎県版の連載「医師不足の現場から」(4月2日付)。宮崎大学医学部を卒業し、熊本県内で研修医として働く河津英里さんの「宮崎大は医師免許取得の合宿所といったところ」とのコメントが、本人の写真入りで掲載された。河津さんは「言っていないことを書かれた」と猛抗議。宮崎総局の調査で記者らの思い込みによる事実誤認が判明し、4月14日付県版で「河津英里さんに関する記述を削除します」などとお詫びを出した。しかし、河津さんの憤りは収まらなかった。「宮崎大医学部の教育の充実ぶりを強調したのに、記事の中で同大の医療設備が充実していないため、(研修地は)熊本の病院を選んだと受け取られるくだりがあった」からだ。宮崎総局と河津さんの意見対立は続き、双方が外部有識者で構成される朝日新聞の「報道 ………

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