日立製作所「巨額増資」の地獄絵

今期末の自己資本比率が10%割れ。巨額増資が避けられず株価は100円台に暴落か。

2009年10月号 BUSINESS

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「没落華族」とでも呼ぶべきか。広大な屋敷に住み、身なりは超一流だが、内実は預金通帳の残高を気にする毎日。日本を代表する製造業、日立製作所の窮状は目を覆うばかりだ。パナソニックやトヨタ自動車と並び称された時代は去り、グループ従業員40万人という巨艦は赤字の海で迷走を続けている。乾坤一擲、巨額増資で痩せ細った財務基盤を立て直し、攻勢に転じる腹積もりだが、前途は予断を許さない。増資で一息つくか、株価急落を招くのか。この秋にも日立は正念場を迎える。日立の2009年3月期連結決算は国内製造業で最悪の7873億円もの最終赤字だった。この巨額赤字は、盤石だったはずのバランスシートに飛び火し、3月末の自己資本は1兆500億円と前期末の半分以下に激減。自己資本比率は11・2%にまで急低下してしまった。

隠蔽された「万年赤字体質」

銀行ならば、「バーゼル規制」と呼ばれる国際ルールで8%以上の自己資本比 ………

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