円高や補正予算停止… 「民主党不況」の足音迫る

2009年10月号 連載 [政々堂々 第10回]

  • はてなブックマークに追加

民主党が総選挙で圧勝し、鳩山由紀夫政権が誕生した。政権交代のお祝いムードが広がる一方で、景気は怪しい雲行きになってきた。4~6月期の国内総生産(GDP)改定値は年率2.3%に下方修正され、7月の機械受注は前月比9.3%減と過去最低水準に落ち込んだ。「鳩山不況」あるいは「民主党不況」。このままいくと、そんな見出しがメディアに飛び交うのも時間の問題かもしれない。「いや、確実にそうなるでしょうね。自民党はもちろん、霞が関の官僚も予算削減に抵抗するために、民主党の政策に打撃を与えたい。景気悪化は絶好の材料になる」中堅官僚がそう語るように、景気動向は政権支持率に大きな影響を及ぼす。鳩山政権は発足直後から、経済政策運営で試練を迎える。*懸念材料の第一は、円高ドル安の進行だ。外国為替市場では9月11日に1ドル=90円台に突入し、90円台突破が視野に入った。市場動向に詳し ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。