「金融再編の目玉」に浮上した大和証券。救いの手を差し伸べるのは外資か。それとも……。
2009年10月号 BUSINESS
9月10日、東京・八重洲の大和証券グループ本社(以下、大和証券G)。鈴木茂晴社長は、10年間続けてきた三井住友フィナンシャルグループ(FG)との法人向け証券会社「大和証券SMBC」の合弁解消を発表した。「(三井住友)銀行がなければ、まったくできなかったビジネスはそんなにない。(合弁解消による)収益への影響は10%くらい」「短期流動性が2兆円近くあり、仮に2年間、短期金融市場でカネが取れなくても、資金繰りに問題はない」鈴木社長は先行き不安説を打ち消すことに躍起。「(三井住友から離れることで)違う商いもできるはず」と強気を装った。この合弁解消方針が報道された9月4日以降、市場では「メガバンクが持つ厚い法人顧客基盤と信用補完を失う」との見方から、大和証券Gの株価が急落した。
「日興コーディアル証券のリテール部門だけでなくホールセール部門まで買収して、大和証券SM ………
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