裁判員裁判に背を向けるカトリックや真宗大谷派

2009年9月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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全国初の裁判員裁判が8月、東京地裁で行われた。裁判員たちは4日間の集中審理を経て、殺人罪に問われた男に懲役15年の刑を言い渡した。非常に重い判決である。国民の誰もが責務を負う可能性がある、「人を裁かざるを得ない」制度の発足は、宗教界にも波紋を広げている。まず、驚かされたのがカトリックの対応だ。カトリック中央協議会などは6月、聖職者に対して裁判員を辞退することを促す見解を発表。選任された場合は過料を支払って不参加となることを求めるという。教団による事実上の拒否宣言である。理由は、教会法の「聖職者は国家権力の行使に当たる公務についてはならない」との規律に反するため。信者にはそんな縛りはないが、「良心的に拒否する立場も尊重する」そうだ。死刑という問題から切り込んだのは真宗大谷派。同派は宗議会で「死刑制度に反対し裁判員制度の見直しを求める決議」を採 ………

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